2018年12月23日日曜日

ハバナからの手紙(12月12日)

ハバナ滞在中に送ったメール、その2。


皆さま何かといろいろお疲れさまです。
ハバナライフもあと一週間余りになりました。
前回の滞在から1年、この間の最大の変化は購買力が全体的に上がったことだと思います
スーパーのレジは長蛇の列で1時間待ち。カゴにハムやソーセージを手当たり次第詰め込む人も見られます。
ただ、そういう人は主にカサ(外国人ツーリスト向けの下宿)やパラダール(個人経営レストラン)を経営している人で営業用に購入しているようです。
一方で、その煽りで必需品が手に入らず一般の人が難儀している現状もあります。
品不足の代表格はパンです。大家パパはパン屋にお勤めしているのですが、小麦粉がなくてパン屋が休業状態。自宅待機で家にいることが多いです。
米や豆は配給なので絶対的な「飢え」はありませんが、大家ファミリーは毎食豆ご飯で飽き飽きしているようです。
4年ほど前から個人経営が大幅に認められ、町に活気が出たのは事実ですが、市場はまだ自由競争に耐えうる状態ではなさそうです。

ただ、レジの行列とパン屋の休業、対象的な生活の風景からキューバが目指しているものが少し見えてきた気がします。それは、社会主義的な「下支え」と市場経済の「豊かさ」を同時に実現することではないかと思います。
困難なチャレンジですが、頑張ってほしいです。

ではまた

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